IoTデバイスの研究開発 #3

最近、農業を営んでいる方々が井戸や貯水タンクなどの水を利用して水撒きをしていることを知り、水位量を調査するデバイスを製作しました。

今回はその水位量調査デバイスについてご紹介致します。

水に弱い精密機器でどのようにして水位を測定するかいろいろ検討したところ、超音波センサーの超音波が水面で反射することに気づき、超音波センサーを使用した水位量調査デバイスを製作するに至りました。

その水位量調査デバイスがこちら。

超音波センサーで水面との距離を1分間隔で測定し、測定したデータをRaspberry Pi(=ラズベリーパイ)に送信しています。井戸や貯水タンクの深さから取得したデータを引くことで、水位が測定できます。

※Raspberry Pi(=ラズベリーパイ)
名刺サイズの基盤ながら(ケースを入れても手のひらに載る程のサイズ)、内蔵ハードディスクなどを搭載しない代わりに、電源やSDカードストレージを装着することによって使用できる、「ワンボードマイコン」と呼ばれるハードウェアです。プログラミングを行い、電子部品を本体に接続することによってさまざまな機能の実装が可能です。

 

測定されたデータは測定した日時とともにSORACOMを通してクラウド上に送信されます。

SORACOM(=ソラコム) スマートフォンやタブレットと同じLTE/3G回線の通信を可能にする機器。モバイル通信とクラウドを一貫して提供しています。

また、本来は必要ないのですが試作段階ということもあり、測定したデータを液晶ディスプレイに表示することもしています。

※WL(=water level)

 

電源はソーラーパネルのついたモバイルバッテリーを使用していますが、最大稼働時間が約12時間程度で、長時間の運用はできません。

これから改良を重ねて長時間の運用や、取得したデータを活用したソフトウェアの開発へと取り組んでまいります。

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