農業×ICT -沖縄県のGAPへの取り組み-

 

突然ですが最近農業分野でよく聞くGAPという言葉をご存知でしょうか。

 

Good Agricultural Practice
健全な農業の取り組み」を示す指針ですね。

・市場で重要視されるような作物だけではなく土や水も含めた安全性
・肥料や農薬の使用に限らず選択や管理・保管が適切か
・施設の衛生面に加えて異物混入のリスクの有無

など生産者として正しく農業を行っているかを審査する取り組みです。

 

これは世界基準を基に日本国内でも展開されていて
2020TOKYOの選手村で提供される食材にも義務付けが決まっています。

 

 

とある新聞記事から沖縄県でのGAPへの取り組みを知り
我々もお話を聞いてきました。
今日はその視察レポートを記します。

行ってきたのは南部農業改良普及センター
そこで聞かせてもらったのは現場で働く農家さんの気持ち

 

 

センターの屋嘉比仁美主事はこの思いを受けて
農家さんのGAPに対する理解を深め、実践する意欲を引き出す
という取り組みを始めました。

詳細はこちら
・細かい項目の重複部分など精査して、写真や図を加えてわかりやすく分類
・生産者会議の場でシーズンに合わせた部分をレクチャー、ディスカッション

 

そして「生産者GAP協会」の農場評価を受けました。

 

その結果を受けてさらに
・結果シートを分析して評価されたポイントを追記しわかりやすく説明
・現実的な部分から改善のシミュレーションを行い「改善目標」を作成

 

こういった生産者に寄り添うような努力の甲斐もあり
当初は一年の改善計画だったにもかかわらず
あるテストケースでは4か月で実行し再評価を受けました。

 

 

結果は
240点から805点の大躍進!!(1000点満点)

 

 

 

この取り組みは現在、規範として改良が行われ
県内全域での実践に向けて動いています。

 

視察の後、我々もIT企業として貢献したいと強く感じました。
安心・安全な沖縄の生産者×ICT
実現に向けて第一歩です。

 

沖縄農業の明るい未来に向けて今、できる事を精一杯努力します。

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